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新しい時代の保育へ向けて
| 「三十にして立つ」と言いますが、高島第一保育園も34年を迎え、保育園も一人前になりかけた年数を迎えています。過去三十数年の保育の経験、経過、子どもの成長の過程を踏まえ、高島第一保育園独自の保育を提示していくべき時期と考えています。保育の理念を明確にして、21世紀の人間社会を担うこの子ども達が、どうすれば夢を持ち、創意をたくましく生きていくことができるか、その原動力を育むのは乳幼児期を於いては他にありません。その時期を預かる私達保育者の責任の大きさを痛感して保育の責任を果
たすことのできる保育園になっていかなくてはなりません。 20世紀の終わり、21世紀の出発である今年はその切り替えの好機といえます。この時期を見過ごすと将来に悔いを残すことになります。 この切り替えのための基本計画策定を平成12年度の入園式までに行い、今までの保育の在り方や、ま職員組織や体制を見直し、それぞれの保育者が独自性を失わずに充分な連係がとれる、有機的かつ機能的な組織作りをしていきたいと考えています。よい保育をするためには、何よりもまず保育が楽しく、働きがいがある職場であること、また保育者自身が生き甲斐を感じていることが重要です。そのために話し合いの場を作り、リーダー会議や年齢会議など、ただでさえ忙しい年度末、年度初めではありますが度々開いてお互いの共通 理解を図っています。新たな課題を踏まえての出発で、保育環境の整備、新年度クラスの保育室の壁面 や用品の準備、各種書類など、夜遅くまで残っていろいろ準備をして、新年度のスタートを切りました。 昨年までは、4月初めは休園にして、準備に充分な時間がとれるようにしていましたが、今年は保護者の皆様の多くが春休みをとりにくいことを考慮して、自由登園期間としたこともあって、例年よりも慌ただしい新年度準備でした。 高島第一保育園の入園式は、新入園児も継続児も同じに保護者同伴で入園式としています。これは入園式にあたってそれぞれが気持ちを新たにして平成12年度を迎え、保護者の皆様にも、これからの保育について理解を深めていただき、ご協力をお願いし、子どもにとって一番幸せな、子どもと保護者と保育者の三位 一体の保育の連係につなげたいという願いからです。 入園式当日は雨降りで、園庭で入園式ができず、ホールに全員集合していただき、狭い中で窮屈な思いをされたこと申し訳なく思いますが、保護者の皆様も保育に参加されていることを心に留めておいていただければと思います。 保育者も40名を超え、給食調理や非常勤の絵画や音楽の先生などを含めると50数名になります。去年とはクラスも違い、友達も変わり、担任も変わります。 担任も入園式当日に初めて発表し、各自で自己紹介します。 入園式の後、各担任の指示で保護者も子どもも新しいクラスに行き、担任の説明を聞きます。説明も事前に吟味し、できるだけ必要なことを分かりやすく伝えるようにし、質問を受けたりして、保育がスムーズにいくように配慮します。 新しい時代の出発にふさわしく、保護者の皆様や子ども達とよい関係が作れる、幸先の良い入園式であるように念じています。 毎年の保育の記録として、昭和51年度から、各年度毎の保育をまとめた「あゆみ」を発刊して来ています。ここ数年、原稿は集まっても、諸般 の事情により、その発刊が滞っていましたが、昨年度後半から少しずつ進めています。 また年度末には昨年度一年間の保育の記録簿を提出してもらいました。毎年、余暇を見て纏めて製本をし、保育の大切な記録として保存しています。記録をとることは、その日暮らしの保育から脱却し、保育の向上を目指すことの第一歩と信じて、長年続けてきました。この蓄積がこれからの保育界の貴重な資料となり、活かされることを念じ、自分達なりの保育の歴史を後世に伝えたいと思っています。 保育業務に携わっている保育者達は、大変な仕事の中でありながら、保育に喜びと楽しさを感じてくださって、頼もしい限りです。私はできるだけ多くの新卒の先生を採用し、保育の実践の中で喜びを感じて、その意義を理解してもらい、子どもと共に成長していく人材として育成したいと願っています。そのように育った人材がたとえこの高島第一保育園を離れても、あるいは母として、また何らかの保育事業に携わる人として、その能力を活かし保育の喜びを感じながら子どもと共感し、一層の実践を積み重ねてくだされば私も保育冥利に尽きます。これからそのような輪が広がっていくものと信じていますし、それが社会のお役に立つ人材の育成につながることを願っています。 4月15日、高島第一保育園平成12年度最初の職員会議を開いた。毎月第三土曜日を職員全員出席の日として、午後、職員会議を行うことを恒例としてきた。最近では、毎週できるだけリーダー会議をして各年齢の状況や意見を聞き、現場の様子を確認に努めています。現場の声を聞き、情報を集め、職員に周知徹底して、コミュニケーションを図り、意義ある仕事をスムーズにこなせる、楽しい職場作りを心がけています。 今回の職員会議では主任が平成12年度の保育の見直しの骨子を作成して議題とした。 一、職員体制の確立 ・「保育園」「子どもの国」「みかど」の三園の職員が。「だいいちの保育」の基本理念を充分に理解した上で保育にあたる。 ・共通の保育理念に立ちながらも、各園の社会的ニーズや特性に合わせた保育を独自に創造していく。 ・園長を中心として職員集団がまとまり、組織として充分に機能して行けるように各園に責任者を置き、管理体制を整える。 ・職員組織図に則って、各自が組織の一員としての自分の立場と役割を自覚し責任を果 たす。 二、職員会議の充実 ・50人を超す多人数の職員のためなかなか共通理解と意識統一が得られずさまざまな問題となっている。そのため今年度は職員会議の方法を改め、もっと充実した内容にしていきたい。 ・特に近年若い保育士が多く、保育の伝統を受け継ぐにも勉強の機会が少なく、どうしても形だけの継承となりがちである。そこで、異年齢の職員が小グループで話し合う機会を増やし、その中で先輩が後輩に伝えていくようにする。 三、保育の見直し ・今やっている保育で満足していては保育の向上は望めない ・「なぜ?」「何のために?」と常に疑問を持ち、根本から考えることが大切だと思う。 ・伝えるべきものは伝え、見直すべきものは見直すことが必要。 ・子どもの為と言いながら、実際は保育者の都合でそうなっているものがあるのではないか? ・一人一人の子ども達を本当に大切にしているだろうか。 四、保育者のモラル ・プロの保育者として如何にあるべきか、みんなで考えてみよう。 ・保育に対する自分自身の考えや人生観、人間観、児童観などがはっきりしており、自分の言葉で言えるか。 ・保育者として必要な専門技術や保育理論の習得だけでなく、常に人間としての人格向上を心がけ努力しているか。 ・保育者という職業をどうとらえているのか、他の職業と何が違うのか。 ・子どもにとって、保護者にとって、同僚にとって良い保育者とは。 五、保護者との連携 ・多様化する価値観の中で、親の気持ちを理解し受容することから連携が始まる。 ・保護者の信頼と協力を得るために何をどうすればいいのか。 ・子ども達の向こうにいる親や家庭の存在をどうとらえるか。 ・保護者が子育ての喜びを味わい、親として成長する機会をどう作るか。 ・保護者の就労支援と育児支援を子どもの立場に立ってどう両立させるか。 六、新しい時代の保育 ・地域子育て支援をどうすすめるか。 ・インターネットを使って何ができるか。 ・ますます多様化する保育ニーズにどう対応していくか。 今年度の保育の見直しはまだ始まったばかりです。これから皆様と一緒に考えていきたいと思っています。どうぞご理解、ご協力お願いいたします。 |
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