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天地が躍動する3月を迎えました。保育園にとっては平成11年度最後の月です。
5歳児クラス、ふじ・さくら組は卒園式で保育園を巣立つことになります。0歳から来て下さった方は6ヶ年、あるいは6年を越す人もいます。
保育園の登園日数は300日近く。高島第一保育園では、午前7時から午後8時までの延長保育を実施し、2時間延長の利用者も6名を越して制度の適用を受けている。
学校教育は隔週2日制が施行され、祝祭日、夏季・冬季・春季の休暇を加えると、登校日数は200日に届かない。生徒が学校に通うのは1年の54%ほどで、約半分になる。しかも学校での授業は、午前8時半から精々午後3時位まで。1日6時間半ないし7時間位で、1年のうち学校で過ごす時間は1日7時間としても1400時間である。
保育園の延長保育を受けている園児は、例えば午前8時から午後8時までいるとすれば、午前中4時間午後8時間、1日12時間なので1年280日登園したとして、約3400時間保育園で生活している事となり、小学校での約2.4倍の時間を保育園で過ごしていることとなる。
通常の保育時間の午前8時から午後5時までとしても、1日9時間で1年に換算すると約2500時間となり、小学校での時間をはるかに越える。
保育園に来ているという事は、母親が就労しており、保育園に来ている時間には家庭で保育する人がいないという事である。
そこで保育園を卒園してもお困りの方のために、学童保育を行っています。学校から帰って保育園から顔馴染みの友達や先輩や先生がいて、一緒に宿題をしたり、いろいろな遊びをしています。希望する人には、絵画やピアノ、英会話や日本舞踊などが馴れ親しんだ環境の中で学べます。またこばと文庫を開いて本に親しむ環境設定もしています。
夏季の学童保育は、希望者も通常より増え、今年度は50名を越す大集団でしたが、宿泊保育をしたり、陶芸などさまざまな体験学習を企画し、充実した学童保育を模索しています。
保育園は、「ゆりかごから墓場まで」という生涯福祉の原点に立って、人の縁を大切にし、その縁を生かし、これからの扶けあい協力しあって地域社会を作る原動力となる使命を課せられている。
今まで保育園は児童福祉法による行政の枠の中で規制され、自主的な発想の中で地域の人々の意見や要望に沿った福祉の在り方、保育の在り方を考えを話し合い、地域の要請や住民の希望に応えることが困難であった。
私は平成元年頃から高島第一福祉文化センター構想を立てて民間保育園の新しい在り方を提起してきました。日本船舶振興会にも私の趣旨に賛同いただき、前向きに検討するという積極的な姿勢を見せていただいたにもかかわらず、岡山市の行政に拒否され、岡山県の行政は申請を出せば副申書を添付すると指導され、申請書を作成し県に提出すると、後日副申書を送るから船舶振興会に申請書を送るようにと言われ船舶振興会に提出しました。ところが県は約束を履行しないばかりか、船舶振興会にもこの構想に対して否定的な態度を示され、船舶振興会の助成は望めないことになりました。
県に副申書の控えを提示してもらうよう求めてから、すでに5年が過ぎました。今だに回答がいただけない状態です。岡山県民であり岡山市民である地域の人々の福祉の為に立てた構想で、私としては無視されるのは心外であり、もしも地域の皆様にとって不都合であるということであれば、こちらに明瞭に説明いただきたく思います。書類もすでに残ってないと言われますが、何故そのような扱いを受けるのかと思います。地域の発展と充実を願った行政、住民主体の行政とは程遠いと思わざるを得ません。長野知事による岡山県政も長期に亘るうちに住民の声は無視され、声なき声は遠のいてしまったのでしょうか。
長野前知事が県知事就任当初、私は要望書を提出したが、それを東京に行く電車の中で読む、返事は後日と言われたが、今日に至るまで返答を頂いていない。先日、県の担当の課長、課長補佐、主幹の3名と、渡辺県会議員の中立ちで話し合いの場を持ったが、その際、「この構想は十年早かった。今日なら取り上げ検討できる」とも言われた。
自治体が自治の心を失い、中央の企画を真似るだけで、住民の声を無視した行政が行われてきた。一部の力ある団体、議員、地域に県の財政が投入され、恵まれた一部の者や地域が発展し、そうでないものとの格差は甚だしい。しかも、その県債に対する責任は県民が平等に負わされる。
20世紀もあと2年足らずで終わろうとしています。この百年に亘る歴史、文化、経済を振り返り、新しい時代に向かって変革転換するため、すべての功罪をさらけ出し、新しい時代を模索していく時期です。新しい出発は、私達一人一人が、何のために生まれ生かされているか、その意味を真剣に問うことから始まる。一人一人の意識・心の変革によって日本が再生するか、崩れ去るかが決まっていく。
この変革の時期は、信念を持って精一杯やれば幸運をつかめるチャンスの時代でもある。個々の自覚に基づき、創意と工夫と発創を新たにして行動し、努力する事によって自ら人生を変え、社会から信頼され、大切なものを任されるようにしたいものである。
神在吾心中 以誠心為行動 神者必適己希望授力也
神ハ吾ガ心中ニ在ル 誠心ヲ以ッテ行動ヲ為セバ
神ハ必ズ己ノ希望ヲ適エ力ヲ授ケル也
この言葉を半折に認め、書くという行動で心に言い聞かせ、心の奥深くにある神を揺り動かし、理想が実現するようにと努めています。
保育事業も、過去の閉鎖的な事業運営から、開かれた保育園に脱皮し、地域起こしの核となるべき時代を迎えている。私達保育園設置者は、その実現に向けて何をするべきか、この使命を痛感し行動しなければならない。
今までは行政主導で、民間保育園独自の使命・役割が、行政の望む方向に飼い馴らされ、ねじ曲げられてきた。その中で独自の発想や個性を失ってきた保育園も少なくない。その体質はなかなか変化しそうにない、嘆かわしい現状である。2月の新聞に、「こんな園児が増えています」保育園の保父母の七割以上が「荒っぽく、自己中心的な園児が増えた」と感じている事が十日、民間の臨床教育研究所「虹」(東京都武蔵野市尾木直樹所長)の「子どもと親の最近の変化に関するアンケート」で分かった。
最近話題になっている小学校低学年の「学級崩壊」は幼児期の子育てが大きく影響していることは間違いない。
東京23区、福島県、長野県、京都市の保父母計504名を対象に実施、大半の456名から回答を得た。
それによると、9割以上の保父母が「夜型の子が増えた」「子どもを受容することとわがままを許すことの区別がついていない親が増えた」と答えた。
また、7割以上が最近の園児について「自己中心的な子が増えた」「片付けや挨拶ができない」「すぐにパニック状態になる」と回答。
親に対しては「基本的生活習慣を身に付けさせる配慮が弱い」などと指摘している。
地域による大きな違いはなかった。
その他、「気に入らなければ保母に『うるせえ』『くそばばあ』などという」「叱られると反発して集団で部屋から出ていく」などと、学級崩壊と同じ状況が保育園でも起きているという興味深い意見や「夜、PHSで4歳児同士がおしゃべりしている」などと保育園児を取り巻く環境の変化をのぞかせた。
このように、子育て、保育をめぐってさまざまな問題が起きている。親も子も保育者自身も時代の影響を受けて変化してきている。
他人事ではない。親の子育てに対する理念がどうあるかで、それぞれの子どもの人生は大きく変わる。どんな考え方でどんな園を選択するか…。
高島第一保育園でもできるだけ多くの子どもが個性豊かに成長するように、できるだけ多くの家庭が幸せであるように積極的に子育て支援に取り組みます。それぞれの家庭や子どもの個性にあわせてご利用下さい。そして大きく飛躍するためのステップとなりますように祈って平成十年度最後の巻頭言とさせていただきます。
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