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人類史上かつてない変革期を迎え、世界は大きなうねりを生じ、激動の時代に突入する。精神文明が重視される社会構造になり、その範疇からはみ出すと生きていくことも困難になるほど厳しい時代になると予想される。それは精神的に豊かな社会を作り出す為の鉄則でもある。この時代の要請に気付かずに、今までと同じ生き方をしている人は時代の波に呑み込まれて消えていく危険さえある。 今、求められているものは何か、大切なものは何か、それを自覚し、その方向を目指して生きて行く努力をすることが大切であり、又それは人生にとって必要不可欠な課題であるが、科学文明の社会、経済優先の社会では、競争原理が先に立ち、ただ力の強い者が優位に立ってきた。その結果、地球の資源は枯渇し、汚染され、人間が住めない環境に次第に変化しつつある。 その主たる原因である経済発展国に於いてその傾向は顕著で、しかも日々深刻さを増している。わが日本に於いても公害問題は年々多様になり、ダイオキシンから核廃棄物まで、さまざまな処理しきれない有害な廃棄物が大量に発生し、行き詰まりを見せている。昔はほとんどのゴミは何かに再利用でき、また自然に還り、すべては循環していた。人間も自然の摂理のなかで生活し、自然の一部であり、自然との共生の中で生きてきた。何一つ不必要な物はなく、それぞれが自分の使命役割を果たしながら地球上に存在してきた。 今、さまざまな環境破壊の中で、動物や植物なども絶滅の危機に瀕しているものも多い。人類もまた、他の動植物と同じように、地球上の生態系のバランスを失った時に、絶滅の運命に遭遇する。人類の歴史も、地球の歴史の中のほんの一瞬である。 自然は豊かな恵みだけではなく、厳しさももっている。この地球にとって不必要なもの、害悪を齎すものは淘汰されていくことを覚悟しなければならない。 この自然の原則に立った時、人間とは何か、何のために生まれてきたのか、意義有る人生を生きるためにはどうあるべきか、もう一度問直す必要がある。戦後50年の日本の歴史の中で、我々日本人がどんな時代を招来したのか、物質的な豊かさだけを求めて狂奔し、バブルがはじけて大変な時代を迎えているが、その対策にも何ら見るべきものはなく、共感できる政治対応、経済・教育対策は見受けられない。物事をストレートに見れない歪んだ人間の心で、真の打開策は有り得ない。 歴史をひもといてみても、大変革の時代には、常に優れた人材が現われて、危機に対処しているが、現在その兆しが全く見えない状況にあるように思う。 その原因について、私は家庭の中や学校教育の中での人間教育の貧困がこの惨状を作り出している様に思う。 変革期の対応を誤ると民族の滅亡にもつながる。私達が未来を手にする為には教育の充実が必要になってくる。 中国では古来より進士は六藝に秀でると言われ、その六藝が身についていないと指導者にはなれないとされてきた。その六藝とは、礼・楽・射・御・書・数である。その中でも一番大切なのは礼であり、礼三百感動三千と言われる程で、人間の心が大切であること、子育ての基本でもあるように思う。六藝という古来からの知恵を実践の中でもう一度意味を問直し、人間として生きる為の心の糧としたいものだと思っている。 今、私は乳幼児の保育の大切さを、自分自身の中で掘り下げ、できるだけ多くの人に理解してもらうために、次のような言葉を半折に認めている。 「有意義人生之根幹者、存保育、善人、善環境者、育善感性、生涯幸也」 理念のない保育、理念を明示せず、託児、預かり保育の域に留まっている保育はこの大変革の時代にどれだけの意味があるだろうか。 特に公費によって保育している私達保育所運営の掌に立つ者は、児童福祉法の改正、続いて計画されている社会福祉事業法の改正を謙虚に受け止め、保育に携わることの意義と重要性を再確認することである。この認識と行動が、保護者の皆様に信頼され、保育所が選択利用される基礎となる。信頼されない所に大切な子どもを預けてはいただけない。 高島第一保育園は30年の保育の歴史、保育実践の中から、本園開園10年目に作成した「だいいちの保育」を改訂しました。園の保育の考え方、その意義、実践方法を明示し、保育に夢を持ち、内容を濃くし、皆様の期待に応える保育実践をするため、昨年度、保育者全員で協議し、各分野に亘って検討して資料を提出し、それを主任の北江紀子が纏め、冊子とし、平成10年度新入園児の保護者説明会に配布し、説明を行いました。 高島第一保育園の保育の理念を明示し、まず保育者が、保育の趣旨、目的を充分理解した上で保育を設定し実践した共通理解が充分でなければならないため、職員会議でも度々取りあげ、話し合い、又クラス懇談会で保護者に説明していただき、個々の保育者が、理解した上で保育に携われるようにしてきました。 子どもは素晴しい個性を持って、この世に生まれ出ています。夢と空想が豊かで、意欲的に何でも受け入れて自分のものにし、心が清く、逞しく生きる力を持っている。そんな二度と巡ってこない大切な乳幼児期の子育ての重要さを保護者の皆様に今以上に理解していただく事をお願いします。これが充分に理解できれば、自ずと、親は子どもの為に何をするべきか、親としての役割、意義を模索する意欲が起こってきます。 親が自分の役割を理解し、実践にていけば、子育てに変化が起きますが、それは親と子双方の幸せにつながり、また親自身がより良く人生を生きて行く為の指標となります。親も子どもと共に成長していく、親が成長すれば子どもは自然に素晴しい成長を遂げる、またそんな子どもの姿を見て親もさらに成長していく。 子どもは人の心を肌で感じ取る。子どもに問題があるように見えても、問題があるのは実は子どもではなく、子どもを取り巻く大人にその原因がある。子どもは大人が抱えている問題を映し出す鏡である。子どもに映った問題を、自分のものとして捉え、積極的に解決する努力をすれば、子どもも力を貸してくれる。そして最初はできないように見えても、必ず解決する。必ず幸せになる。そのように、子育ては前向きに取り組めば素晴しい結果を齎す。 子育てが楽しくなれば、親の表情も明るくなり、子どもも覿面に様変りする。親が自分が状況を変える力を持っていることに気付いて努力すれば、状況は好転するし、子どもも変わる。何よりも親が楽しく毎日を過ごせるようになってくる。そして家庭が本当に楽しくなれば、職場やその他の環境も次第に楽しくなってくる。 21世紀は心の時代と言われている。20世紀は、物資のないところから努力して、物質的には豊かな社会を作り出した。21世紀は、それに加えて精神的な豊かさが求められる時代である。新しい時代をより良く生きることは、楽しく感性豊かに生きることである。その基本は、人間が最も自然で人間らしい乳幼児期の心である。この心に学ぶことが子育ての意義であり、子育てをする親の特権である。子どもから教えられていることに気付いて感謝できる人には、この上ない幸せが巡ってくる。 保育所も、ただ子どもを預かるのではなく、地域に開かれた保育をし、家庭での子育てを支援し、子育てに伴うさまざまな悩みを解消し、子育てを楽しむ人がふえていけば、家庭・地域・保育所のそれぞれの明るい未来が想像できる。その輪を広げる為に、育児相談や親子で楽しめる保育行事を計画し、昨年 月からはドレミファパークを毎月一回開催している。保育園に来られてない方でも、保育を体験して、少しでも家庭での子育てが楽しくなるように念じています。資料を希望される方は担任または職員室まで申し出てください。 6月はプール開きの時期でもあります。安全に楽しめるようにと配慮しています。水遊びの際の諸注意を遵守して快適な保育をと念じていますので、何卒ご理解ご協力お願いします。 保護者の皆様と保育園との保育に対する共通理解が深まることは子どもの心身の発達成長の充実につながります。子どもの良き保育、良き成長のため頑張りたいと願っています。どうぞよろしくお願いします。 |
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