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明けましておめでとうございます。
平成9年の出発です。この1ヶ年の時間をどの様に使い、生きていくかは、人それぞれの自由です。過去は過ぎ去り、現在を生き、未来に夢と希望を抱き、天命を全うしたいものです。
終わりよければ始まりよし。今年は、去年の暮れから始まっています。平成8年を整理し、良きものは残し、悪しきものは捨てて、心の整理と、新年にかける期待と創造、実践の具体的な計画が出来ていれば、平成9年は最高に良き年となることは間違いないと信じています。
幸せは自分が作るもので、天や他人から与えられるものではない。自らの心、行動がもたらしてくれる。その大前提となるものはその人の人生哲学がその根底となっている。
人は何のために生まれ、生かされ、何をなすべきか、何をなさねばならないか、その為に与えられている時間をいかに有効に活用するか、その積み重ね、継続が人生の生きがいと使命につながり、それが個性を生かした人間自然の生き方で、最高の幸せだと思っている。
個性尊重の教育とは、人間それぞれが自然に生きていく中から生まれる。目的・計画のない人生の中に個性は生かされないし、本物にはなっていかない。
人間は本音と建て前が違う場合がある。教育を受けた者ほど、理論理屈の中で本音と建て前の違うケースが多い。我が道を行く、人生哲理を持つことが基本で、その上で教育を受け、その人の目的達成のために、先哲の残した遺訓や、常に目的のための勉強、研究をしていく。生涯に亘って人間が日々向上していき人生が豊かなものになる、そのための勉強であることが分かれば楽しくなっていく。やればやるほど奥深く、また幅広くなり、時間が足りなく感じ、使命感が湧いてくる。
今年はお互いに時間を大切にし、充実した人生、喜びを感じ、よかったと思える年にすることだと思います。
平成9年という年はもう二度と来ないものです。この一年をあとでふりかえって『素晴らしかった』、と言えるような年にしたいものです。
私たちは保育者として、保育の道を歩んでいる。自分が選んだ道である。選んだ動機もいろいろで思いも違っている。しかし基本的には子どもが好きでないとこの仕事には携われない。しかし保育の道はきびしく、奥は深い。知れば知るほど険しい道です。険しいだけに生きがい・やりがい・充実感を味わわせてもらえる、子どもからもらった見えない力が自分の生命力に連動していく。
保護者の皆様は、子どもを授かって、親としての役割を授かって生きている。親としての使命を担っている。
結婚して子どもが授かるのを当然とお考えにはならないでいただきたい。子が欲しくても授かってない人もいます。授かったこと、この子に巡り会えたことを本当に喜んでいていただきたいと願います。この大切な子宝を如何に立派に成長させるか。この子が自分の使命・自分の人生を探し求め、果たしていく、そのことを考えるとなにかあたたかなものが胸に満ちる気がします。この与えられた時を大事にして、二度とない時を大切にしていってほしいと思います。
生きるためには食べていかなければならず、お金は大切なものです。そのお金は目的のために必要なところに有効に使っていくもの。経済優先の考え方が、ともすれば浪費を助長している現状に、憂慮しているものです。
親として一番大事なことは、子どもの人としての基礎を作ることです。どんな子育てをすれば、子どもが生きがいのある素晴らしい人生への道を切り開くことができるか。親としての最大の課題であり、それに本気で取り組むことが自分の人生をも明るく豊かにします。その課題に親としてどの様に向かっているのか、この新春に心を新たにしてふりかえり考えて見ることが大切ではないかと思っている。
私の人生の中で、親としての役割を果たさずに、また若いときにこのような考えを持たずに年を重ねてしまい、我が子に誠に申し訳なく思っているが、親としての体面から、「悪かった」との一言の言えない自分を恥じる。
保育園創立30年となりました。子ども達から、また多くの保育者から、また全国的にすばらしい研究者・実践者の皆様から保育を学ばせていただき、その中で保育とはなにかを私なりに試行錯誤して今日の高島第一保育園の保育を構築してきました。常に現状維持ではなく、夢と創造。目標は遠くにある。それに向かう努力と継続で、現状にとどまることは退歩に等しいことで、前向きに取り組むことを最重点に行動してきました。
常に目標は高くないと、到達点はさらに低くなります。保育の理論・根拠が確立していないと、本物が失われてしまいます。
保育の根本は人を育てることであり、人とは何か、育てるとはその人の何を育てるのか。知識偏重の今日、人間が育っていない、知育も大切であるが、それはささいな一部でしかなく、それが保育・教育のすべてと思っている行政や一般の私たちの考え方を根底から変えないと道を誤ることになります。
この変革期に一番大切な教育改革が全く緒についていない。教育の変革なしに新しい時代を迎えることは至難の業である。文部省が示している学習指導要領に沿った教育を是認し、偏差値で切り捨ての今の教育が是正されない限り、教育の変革はない。
保育が低く見られ、『保母は教諭ではない』、『保育所は子どもあずかり所で教育の場ではない』と考える今の教育体質の中では、本物の教育の道が開かれるのはほど遠いと思われるのは私だけではないと思う。
保護者の皆様は、昭和40年代からの偏差値教育の中で学校教育を受けてこられて皆様も学校で本当にどんなことが良かったかまたこのようにあって欲しいと思ったか…。子ども達も時代と共に管理された教育の中で、自主性を育てるとか、のびのびと学習させるとかの言葉を言われているが、言葉だけのお題目に成り下がりがちである。
少子化時代、児童・生徒の減少で、新規採用が少なく、教員の高齢化につながり、小学校教員の平均年齢は40歳を越え、女性教師が6割を占めるという時代を迎えました。高島第一保育園も創立30年を一区切りとして、心機一転、新しい時代に向かって新しい保育を模索し、21世紀の日本を担う人材育成に全精力を傾注したいと念じています。
児童福祉法改定、保育制度発足五十年、保育園制度も変化していきます。保育園も保護者が選択し保育料も一律になるなど明後年から改定されます。
21世紀まであと3年。各方面に亘り激動の時代と思われます。変化の時こそ心すべき大きな岐路です。その時に選択を間違えないようにしたいものです。
特に教育ということは教育行政が変わってからではもう遅すぎます。子どものための真の教育について、私たち保育者・保護者自身の意識改革が大切です。私も自分の使命を全うすべく、教育を本当によいものとするために頑張ります。どうかご理解・ご協力お願いします。
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