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2001年7月

保育事業とは何か、この事業を企図した目的は何か、
設立の初心に立ち返り、保育の原点を問い直す

社会の大きな変革期に、保育園も新しい時代の要請を受け、大きく変化しようとしている。新しい時代に於ける保育の役割とは何か、目的・使命を明確にし、従来の保育園の在り方を振り返り、良い伝統は残しながらも、保護者や子ども達の気持ちや状況を理解し対応できる園運営が求められている。児童の健全育成と安全管理、保護者の理解と協力を得るための情報公開など、私達の抱える課題は幅広く大きい。
保育は人なり。開設以来、保育者の資質の向上と保育者間の共通理を計るための園内研修や夏季研修などに参加し、研修報告で他の保育者にも伝え、また実践で生かせるようにし、また取り組んだ保育の記録を残し、保育の歴史と伝統を私達なりに築いてきました。
その保育の取組や私の保育の理念を、できるだけ多くの方にお伝えし、参考にしていただけたらと願い、書にしたため、園便りを同封してお世話になった方々にお送りしていますが、この6月にかつての保育園児のお母さんから、お返事をいただきました。私達の保育の取組みにも深くご理解を示して下さっていることや、大切な子ども達の成長した様子や、お母さん御自身が子育てを通して子どもから学び、成長されている様子などが感じられ、本当に嬉しいお便りでした。本園を卒業した子ども達が、それぞれの個性を生かして意欲的に、楽しく成長していることは私達保育者にとってこの上ない喜びです。そんな様子を伝えてくださった嬉しいお便りを、是非紹介したいと思い、掲載しています。(人名などの固有名詞は、適宜一般名詞に変更しました。)
(前略)高島第一に通っていた事は私達には一生の財産だと思っています。子供は勉強は全く×ですが、高一の長男は吹奏部で頑張っています。小さな体力ですが、毎日毎日10時を回って帰って来ますが「しんどい」とは一度も言いません。いい先輩、友人に囲まれているから続くのだと思います。中3の次男は中学の野球部で頑張っています。下手ですが、好きなことは誰にも負けず、休日も休まず参加し、今は県大会予選中で市のベスト8に進んでいます。これが終わると引退ですが、80人以上の部員がいて、補欠ですが背番号がもらえてはりきっています。保育園で一緒だった友達も一人はキャッチャー、一人は外野で3年間一緒に過ごしました。中学校は荒れていますが、子供は好きなことに取り組めてありがたいことです。
小6の3男は、昨年クラスの子と先生からひどいいじめにあいましたが、友人や校長先生に相談にのってもらい、今年は良い先生や友達に恵まれ楽しく過ごしています。3人の子供達はよく笑い、よくしゃべり、明るい子に育ってくれています。これも皆「3つ子の魂百まで」というか、幼い頃、のびのびと自由に、そして優しく過ごさせていただいた高島第一保育園のお陰と思っています。
先日、登校班の1年生のお母さんから、小6の3男は本当に優しいいい子で、荷物が多いときはいつも持ってくれ、危ない所は手をつないでくれるんです」と言われました。他の5・6年生はしないそうです。
3男に聞くと「あたりまえの事じゃが。おばちゃんはいつもお礼を言ってくれるけど、何で言われるんかわからん」と答え、何だかとっても嬉しい気持ちになりました。我が子を褒めるのはおかしいかもしれませんが、本当に良い子に育っています。(後略)
子ども達を本当に育てているのは、家族の皆様で、私達はほんのささやかなお手伝いをしているに過ぎません。子どもも、親の愛情を実感することで、素直で満たされた優しい人に育っていくのだと思います。けれども、こんな成長の様子を知らせていただくことは本当に私達にとっても嬉しいことで、それが保育園のお陰と言って下さる過分なお言葉までいただいて保育冥利に尽きます。こんな良い子ども達がこれからも沢山育ってくれて、それぞれに人生を切り拓き、幸せをつかんでくれることを心から願っています。

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