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春になると色とりどりの花が咲き乱れます。毎年毎年季節になると忘れずに花を咲かせます。しかし植物は自慢もしなければ強調もしません。摘まれても引き抜かれても不満や文句は言いません。もちろん言葉を喋れるわけではありません。でも不思議に人間の愛情や言葉を感じ取っているはずです。大切にしてくれる人の気持ちを受取り、その気持ちに応えているようです。愛情を注げば注ぐほど良く育ち、綺麗な花を咲かせます。動物である私達人間も同じ事が言えます。子供は愛されると発育をし成長します。
愛情を家族から一杯受け取った子供は、生涯人々に愛情を与え続けます。そこで培われた幸福感は、どんな境遇の中でもめげずに生きていく力となります。愛情という心の食べ物をたくさん与えられた子供は、悲しみや苦しみにも強く根気もあります。もちろん喜びにも無条件で感動し、感激できます。楽しみも心から味わえます。自分自身の人間観も暖かく細やかです。
4月は季節の変わり目であると共に保育園も新しい年度を迎え、新出発です。今年はいつまでも寒気が厳しく4月になっても県北では雪がちらほらし、桜の開花も例年より遅くなっている。
3月は年度の終わりで、卒園児達を送り出し、保育のまとめ整理で大変慌ただしい中で平成八年度の保育の準備をし、4月5日の入園式で本年度の一斉出発となる。平成8年度の保育の出発は事前準備が周到でないと保育の充実にはならない。
本園は2月の職員会議では新年度に向けてクラス担任を選任し、準備をして四月を迎える。新任保母については3月は研修という事で毎日出勤し、保育業務に服し厳しい研修の中で、本園が築いてきた保育を体得し、伝承し又新しい保育の構築を模索していただく。先輩全てが与えられたテーマを懇切に指導し、全員参加の中で新任に教える事を通して、先輩も新たな気持ちで確認して保育業務に取り組み、全職員が共通理解の上で平成8年度の保育の出発となる。
4月5日までの準備は大変な作業と計画で、休暇を2日程与えているが、家でそれぞれが準備をして、それぞれが責任とその行動が保育創造と夢一杯膨らませて次々準備が拡大していく。3月29日にはクラス毎の年間保育計画を作成し、3ヵ年の保育の進め方を明瞭化している。
クラスについては2歳以上は一人で担任し、1歳は二人複数で担任し、0歳児は乳児の数と保育室の数に限りがあるので担任数も多くなる事もあるが、努めて複数担任数を少なくする事にしている。保育、教育という事は妥協では出来ない。担任の思い、行動が、担任の全生命が子供の心に伝わる、以心伝心である。
保育者の全てを吸収して成長して行くのが乳幼児期で保育園での関わりが子供の人生に深く影響する。私達は大変大切な役割を背負っている。その役割を果たすために、保育とは何か真剣に悩み、保育実践のあり方を保育者それぞれが構築し、日々新たな取り組みによって子供達から教えられ、保育者が人間として成長する事が保育の原点ではないかと思っている。
今、日本の行政は資格優先によって管理規制し、資格がないと資格者以上に優れていると判断してもその職には就けない。反面資格が鼻につき、資格を取ったらマンネリ化して活力を失ってしまう。保母資格は国家試験もあるが、今は殆ど短大等の文部省が認定している保母養成課程で授業を受け、卒業すれば自動的に保母資格が授与される。そこでは保育の基礎知識を勉強したに過ぎない。その基礎学力の上にこれから自分の保育を構築して初めて、一人前の保母に成長していく。如何に保母資格を得ても、実践する場が与えられないと、その資格を生かしきる事は出来ない。まして少子化の中で保育施設は縮小の一途を辿っているのが今日の状況である。
保育園も保護者の皆様が選択の時代を迎えている。それは大切な乳幼児期の生活環境によって、子供の人生が左右される程大切な場所であると気付いて来て下さった結果だと私は喜びに絶えない。
日本は明治以来官尊民卑の思想が強く、主権在民、民主主義の新憲法が生まれて長いが、未だその思想は強いが、日本の高度経済成長が終わり今官僚行政のあり方が厳しく問われようとしている事は時代の変革が問われようとしている。
私は昭和42年保育園を開園し、昭和四〇年代は公立優先で公立に申込が多く定員にあぶれた人が民間の保育園に来て下さって、在園していて年度中途で公立保育園に空きが出来たので公立に変わって行く人がある等、私立に対して信頼されていないのが実情であった。
公立は施設は良く、公費を存分に使った運営の中で形の上では整っているから当然と言わざるを得ない状況であった。民間は限られた委託措置費で、施設に対する補助や、修理費も公費の援助もなく、保護者の皆様に多少のご無理を言わないと運営できない実状の中で、民間に対する信頼も少なかった時代から、今は民間の保育園を選択して下さる時代が招来された事は、私達の保育する心が伝わり理解下さる人が増えてきた結果で、一番大切な心の保育が理解されつつある事は子供にとって大変有り難い事です。
保育ニーズに応えるため皆様の心を心として取り組みその為にはどんな保育を構築するか、そして出来ない、しないのでなく、どうすれば要望に応えるためにどんな方策、方法を見いだすか、どうすれば対応してあげられるか、期待に応えるための方途を見いだし努力し、時代の変化と共に保育園の取り組みも変化し、開かれた保育園に成長し、生々発展さる保育園でありたいと念じている。それは計画と実行である。
人間が生きる事とは何か、その目標に対しそれを実現する計画を策定しないと目的を達する事は出来ない。物事全て計画がないと時間の浪費につながる。目的としている事がそれていく。また、当初考えていた事とは全く方向が違ってしまう事もある。計画をしないと、実行する事が常に中途半端となり、軌道修正をしようとしても問題の焦点を見失ってしまう。
計画の定かでない発車は無謀運転となり易い。計画がないと無謀運転している事にも気付かなくなる。計画は絶対のものでなく、目標に向かって臨機応変に対応し、行動によって色々な事を気付かせてくれる。ひらめいた事をすぐ行動する事が宇宙の法則にかなって本物が生まれてくる。
計画した事にこだわって行動すると発想は生まれない今官僚行政の行き詰まりは会議会議で検討し、規制組織化し、枠組みの中で間違いが見いだせても変更も出来ない、一端策定した事の規制緩和も出来ないのが今の日本の行政で、矛盾が一杯であるのが今日の状況で、大きい組織ほど体質が変えれない。
私達は計画し行動する事によって発想、夢が膨らみ、その心に対し宇宙は私達に加勢してくれて、思わないところで助けられ、一歩一歩実現に近付いてくる不思議な人間社会である。
無心な行動は予期しない成果となる。本年春の選抜高校野球で城東高校が準々決勝に進出した。これ一重に天が城東野球に加勢し、教育、人間作り教育に大きな示唆を与えてくれ、野球の取り組みにも変革を迎えている。 高島第一保育園も今年創立30周年を迎える。30周年の記念事業について全く計画する事なく出発となり、又色々な事が一杯で話題にしながら、どうすべきか、何をするか等々無計画で本年度を迎えてしまった。保育内容については30周年を節目に総まとめにし、保育園の変革期に当たり、保育園の使命、足跡を歴史の一ページに後世に残し、保育が子供達生涯に亘って大切な人間形成の大使命がある事を理解していただけるように保育実践を通じて、本園に来ていただいた保護者の皆様は勿論その輪を広げ、日本の再生に理解と協力を得る事を念じ本年度も職員共々精一杯頑張る事をお誓い致します。
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